無意識にスマホを開き、SNSを一つ一つチェックする。そして時には一通り目を通したはずのタイムラインを何度もスクロールしてる時さえある。あまり頭のいい行動だとは思わないから、なるべく減らしたいとは思っているけれど、得体の知れない魅力に手が勝手に動いてしまう。
これだけスマホに支配された暮らしの中で、1日にスマホで触れる情報の何パーセントが、ぼくたちにとって本当に必要で大事なものだろう。なんとなくな感覚値だけど、ぼくにとって重要だと感じる情報は10パーセントにも満たないと思う。
あぁ。時間の無駄にもほどがある。1日3時間スマホを触ってたとして、2時間40分は必要のない情報を消費している計算だ。つまりその2時間40分は、ボケーっと落ちてる犬のウンコを眺めてるのと同じことになる。(流行りとかトレンドを知れるかもしれないけど、それにしても2時間40分は割に合わない)
ではその重要でない90%は一体何なのか。それは全て新しいタイプのマーケティング・ハイプだ。
(誇大広告という意味で、必要以上に過激な情報や嘘で消費者心理を煽る広告や、そんな広告文化のことを指す。最近で言えば、サムネ詐欺やタイトル詐欺なども良い例だと思う。)
自分の意思でフォローをした人たち以外のコンテンツに、半強制的に触れる仕組みがSNSにはデザインされている。あの画面下の真ん中らへんにいる虫眼鏡のアイコン、1日に何回押すだろうか。誰かが他の人をフォローしたとか、イイネしたっていう通知は何通届くだろうか。
例えばあの虫眼鏡を押すと、あなたからのイイネやフォローのためだけに作られた、もしくは選ばれたコンテンツの海が無限に広がっている。あなたをもっと長い時間スマホに触れさせるため、そして本当に必要とする情報から遠ざけるために。こうしてぼくの2時間40分は犬のウンコになる。要するにウンコみたいなコンテンツで溢れてると言いたい。
受け手のことをしっかり考えて作られたコンテンツって本当に少なくなって来てて、寂しい。時間をかけて作られたものを、時間をかけて蓄積された知識や経験で、感じる。
このプロセスだけは、これから先どんなに忙しくなろうとも大切にしたいと思っている。
普段それなりに本を読んだりスマホ以外からも情報取っているぼくで2時間40分だから、スマホヘビーユーザーはもっともっと時間を吸い取られてる。じゃあその時間をどう使えばいいのか。まずそれを自分で考えることからはじめようと思う。