ここ最近で考えると、普通のレンタルDVD屋に行くのって急にジブリ作品観たくなる時くらい。
サブスクアプリのユーザビリティが高いせいで、本当に観たい・聞きたいもの”ではない"ものでも満足できてしまう環境が居心地悪い。
既存のサブスクの全サービスを契約したって、そこにすべてがあるわけではない、映画にしろ音楽にしろ。
でもお金払ってるんだから、とりあえずアプリ開いて、スクロールして、テキトーに再生。
月額900円は、大げさに言えば検閲の存在する国の国籍を買うみたいな感覚。国境を引かれてしまって、ソ連の作品が手に入れられないような感じ。
ネットフリックスやアマゾンプライムのラインナップは、そのラインナップ自体がマーケティング戦略のうちの一つでしかなくて、
”たった今自分が欲しい物”からは遠いものが画面に並ぶ。知的好奇心を満たす作業の過程ででてくる、観たい映画はサブスクにはないことが多い。(もちろんオリジナルコンテツとなると話は別で、予算もあるから面白い見応えある作品が沢山ある。)
ところで、人が映画を見るに至る過程には、能動的になにかを調べたりする過程である特定の映画を観たくなるパターンと、とりあえず上映中の作品の中から選ぶ受動的なパターンの2パターンがあるとすると、
サブスクは後者との相性は良いのだけど、前者とは相性が悪すぎる。
映画を観る際の心意気みたいな話なのだけど、個人的には前者みたいなのが満足感が高いんだよなあ。
図書館みたいな、信頼できるキュレーターがいるようなプラットフォームは消えないだろうなあ。
これだけ大層な話をしといて、核論はサブスクって意外と見たいものないよね。っていうだけの話しなんだけどね、
代官山のツタヤの映画コーナーとか、自分がいたイギリスの大学の巨大図書館よりDVDの種類あるし、関連書籍もまあまああるし、いいんだよなあ。
と言いつつツタヤの借り放題にも金払ってるから、結局これもサブスクなんだけど。